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今年最後のブログ更新

2019/12/25
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皆さん、こんにちは。今年も残りわずか。慌ててブログ更新したいと思います(笑)。

さて、今年は社会的にいろいろなことがありましたね。国内の負時事としては、自然災害の猛威、高齢者の交通事故、煽り運転、近しい間での殺傷事件、学校の先生間のいじめ、大手自動車会社のガバナンス機能不全、消費増税、桜を見る会の参加基準問題等々、海外では、日韓問題、香港でのデモ、米中間の貿易摩擦、英国のEU離脱等々。

一方、国内の嬉しい時事は、天皇陛下がご退位され、新元号が令和に変わりました。令和の意味は、「人々が美しく心寄せ合う中で文化は花開く(人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味が込められおり、新時代を迎えるに相応しい幕開けとなりました。まさしく、スポーツ業界ではラグビー日本代表がチーム一丸となって体現してくれました。国境を越え日本に帰化したメンバーも含めてお互いを理解し、信頼してハードな練習を積み重ねて決勝トーナメント進出という目標を手繰り寄せた雄姿には脱帽です。画面を通して汗を流し、血を流し、涙を流し、穴という穴から体液を出しながら、目を血走らせた結果、国民に多くの感動を与えてくれました。国内のラグビー文化は花開いたのではないでしょうか。これから野球やサッカーのように根付いて更なる高みの文化に醸成されていくといいですね。要らぬ邪魔が入らないことを祈るばかりです。

さて、業界を医療分野に戻したいと思います。弊社としましては、新しい再生医療分野の普及・拡大を後押ししています。この業界を牽引しているのは、京都大学の山中教授です。当初、政府はiPS(人工多能性幹細胞)備蓄事業への補助金打ち切りを検討していたようですが、竹本直一IT・科学技術担当相は今月6日の閣議後記者会見で「2022年度まで支援を続ける」と述べ、打ち切りを否定。当初の計画通り、年間十数億円を補助する見通しとなりました。余談を許さない状況ですが、早期の事業化による収益体制を構築する必要性があります。なぜ世界に先んじて新たな分野を開拓する者のはしごを外すことを考え、育てようとしないのか不思議でなりません。国益の考え方・価値観が違うのでしょうか。

また、2020年は診療報酬改定の年になります。条件付きではありますが、後期高齢者(75歳以上)の窓口負担も1割から2割負担に増えます。人生100年時代と言われる昨今ですが長寿にはコストがかかる構図となる恐れがあります。つまり、長生きを脅かす痛みを強いる感じですね。そう考えたら、新たな医療サービスのイノベーションは必要です。例えば、弊社が運営支援しているクリニックでは変形性膝関節症の再生医療を提供しています。現段階では自由診療です。しかし、外科的に人工関節置換術を行い、入院、投薬、退院後の通院リハビリに時間を費やすより、自己の幹細胞を培養・注入して治療する方が今後医療費抑制に貢献する可能性はあります。理由は、入院なし、過度な投薬なし、副作用がない等患者さんにとってはメリットがあると考えます。難点は、自由診療による高額自己負担です。経済学的には需要と供給のバランスはどこかの段階で収束すると思いますが、最終的に保険診療化による国の後押しがあれば、医療費の削減ないし現状維持が可能になり、入院が必要なくなった場合、ベッドの回転率が速くなりベッド数を削減、早期退院後の地域回帰による地域包括ケアシステムの促進へとつながるでしょうし、新たな周辺事業の創造へとつながるのではないでしょうか。2025年問題がささやかれる中で高齢者に多い疾患の一つを例に挙げて論じていますが、新しい治療方法であるiPS細胞の活用で医療サービスの可能性は各診療科に広がりをもたらすものだと考えています。もう少し時間を要するのかもしれません。医療経済政策と新たな治療の一体化が実現すれば患者さんにとっても、国にとっても多くの実りを享受できるのではないかと考えます。

さて、足元の話をしましょう()12月で弊社は2期目が終了します。いつも思うのですが、いろいろな方の支えなられ感謝しています。この場をおかりして御礼申し上げます。ありがとうございます。創業当初企画しておりました高度管理医療機器の許認可をいただき機器の販売を開始し、再生医療を中心としたクリニックを開業いたしました。ご想像にお任せしますが苦難の連続でした。投資家様や金融機関からの資金調達に始まり、設計・施工、行政への手続等いろいろな経験と実績ができました。また医療経営のコンサルにおいては、支援させていただいている病院様の医業収益も大幅に改善し、市長からも感謝のお言葉を頂きました。引き続きこれまで積み上げてきたことにより磨きをかけて質を向上させていきたいと考えています。「医療戦略の本質」(マイケル・E・ポーター著)で述べられている医療サービスの質とは、「患者にとっての医療の価値を高めること」だそうです。医療の価値とは、「患者の疾患のアウトカム(結果)の質を向上させること」だと。病院やクリニック、それをサポートする周辺事業者(弊社含む)も同じ目標に向き合い医療の価値を高められるように協働したいと考えています。そのためには、安全性を担保した上でよりいいものを積極的に取り入れるフィールドが必要です。消費増税をした分の適切な配分、iPS細胞の治験から治療への広がりなど「本質」を見極めた国策が実行されることを期待したいですね。

最後に、繰り返しになりますが、今期もお世話になった皆様、企業様ありがとうございました。引き続きご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 

川畑