前回は生活習慣病の食生活についてお伝えさせていただきました。
今回は「運動の効果」についてご紹介したいと思います。
運動を習慣づけることは、健康を維持するためにとても大切です。
運動効果には具体的にどのように体に影響するのか一緒に考えていけたらと思います。

これまでの生活習慣病ブログはこちら
生活習慣病について気をつけていますか?~減塩について~
生活習慣病について気をつけていますか?~現役看護師が思うこと~

◇運動によりもたらす影響と得られる効果とは?

運動不足がもたらす影響
●肥満
●生活習慣病のリスクが高まる
●骨粗しょう症になりやすくなる
●冷え性
●肩こり・腰痛
日本人の三大死因はがん、脳血管疾患、心疾患です。これらは普段の生活習慣(食事や運動・喫煙・飲酒・ストレス)が原因で病気が発症したり、進行すると考えられています。
(生活習慣病)

運動によって得られる効果
〇肥満予防
〇生活習慣病をはじめとした病気の予防
〇骨粗しょう症の予防
〇冷え性の改善
〇肩こり・腰痛の改善
〇加齢による生活機能低下予防
〇ストレス解消
〇心肺機能向上により疲れにくくなる

◇無酸素運動と有酸素運動について

無酸素運動は瞬間的に強い力が必要な時に行う運動です。糖質をエネルギー源にして大きな力を出すことができますが、疲労物質(ピルビン酸や乳酸など)が筋肉に蓄積します。筋肉に多量の疲労物質が蓄積すると筋肉は収縮できなくなるため、無酸素運動は長時間の運動はできません。しかし、有酸素運動は酸素を利用しながら糖だけでなく脂肪や筋肉内に蓄積された乳酸を分解しながら行う運動で、筋肉が疲労しにくく長時間の運動が可能です。脂肪燃焼や運動不足の解消、生活習慣病の予防・改善には有酸素運動が効果的です。
●ウォーキング(有酸素運動)
目安としては、1週間に60分程度となります。
毎日10分のウォーキングや週に2回30分のウォーキングなど、自分に合った方法で継続することが重要です。
●ラジオ体操(有酸素運動)
目安としては、1週間に60分程度です。毎日朝、昼、夜とするとちょうど良いです。
1日3回は多いという方も、朝だけでもラジオ体操をすることはおすすめです。
● ジョギング(有酸素運動)
目安としては、1週間に40分程度です。ウォーキング同様、自分に合った方法で継続して運動習慣をつけてください。

まとめ

適度な運動をすることで、筋肉も増 えるので、普段のエネルギー消費量も増えます。
また特に弱い運動を継続 すると、力を長く出し続けられる筋肉の方が発達し脂肪の消費が増えます。
このように、高血圧、高脂血症、糖尿病等の多くの生活習慣病と関係の 深い肥満を予防したり改善するので、生活習慣病の予防・治癒効果があります。
運動することで気分を明るくなり、ストレスが発散できたり、リラックスできたり、不安感や疲労感が減ったり、意欲がでたり、自信がもてた
り、対人関係がよくなったり、生活が充実したり等々さまざまな心への効果も得られます。
コロナで外に出ることが消極的になっていた方は多いと思います。密を避けながら時間帯等工夫し適度な運動をはじめてみてはいかがでしょうか。